管理者としての仕事内容と、管理者になろうと思ったきっかけを教えてください。
師長としての一日は、病棟の状況把握から始まります。緊急入院の調整も含めたベッドコントロール、ベッドサイドのラウンドや情報共有、カンファレンスへの参加。状況によっては他部署・他部門との調整や交渉、各種事務作業、その他スタッフとの面接なども業務となります。
正直に言えば、私は特に管理職を目指していたのではなく、気付いたら管理職になっていたという感覚です。私に管理職を打診してくれた当時の師長は私にとっては「目指すべき看護師」で、その方のもとで管理について学べたことは大きかったと思いますが、まだまだ経験を積まなければと思っています。
仕事上、大切にしているのはどんなことですか。
相手がどなたでも相手の立場になって考えることを意識し、またそれが常にできる風土作りを目指しています。
師長としては、所属スタッフとの対話の機会を大事にしています。物事を俯瞰的にみること、事実確認をしたうえ判断することも、常に心掛けています。
教育やスタッフフォローの面で、良い点を上げるとしたらどのようなことでしょうか。
教育の運営は看護実践・キャリア支援センターが統括的に行っているため、部署のスタッフを計画的に研修に送り出せます。実習指導者研修や管理者研修、認定看護師研修など多くの長期研修の支援もあり、自分自身も管理者研修に参加させていただくことで、他院の研修生の方と様々な情報交換ができるようにもなりました。
新人の方にメッセージをお願いします。
新人の頃の私は仕事を覚えることに必死で、もちろん今の姿など全く想像していませんでした。しかし、皆に理解や配慮をしてもらい、看護師を続けてこれたことで、気づけばここまで来ることになりました。
新人の方も最初は必死だと思いますが、就職時の新鮮な気持ちを忘れずにいてください。そして患者さんとの出会いの中で看護することの喜びを感じてください。看護が業務にすり替わることがないよう患者さんとの出会いを大切に頑張ってもらいたいです。